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トマトはナス科に属する果菜(実を食べる野菜)で、外見の濃さに反して淡色野菜に分類されます。有史以前、南米ペルーのアンデス山中に自生していたものが、コロンブスの新大陸発見によってもたらされました。トマトとはペルーのインディオがtomati(とまち)と呼んでいたことに由来します。ホレ薬(精力剤)とみなされ「愛情の果実」などと言われたこともありましたが、フランスでは「愛のリンゴ」、ドイツでは「天国のリンゴ」、イタリアでは「黄金のリンゴ」という愛称で呼ばれています。
16世紀にイタリアへ伝えられましたが、赤くて、臭くて、気持ちの悪い実としてしか受け取られずすぐには食用となりませんでした。赤い色が美しいということで観賞用の植物としての扱いでしたが、元来イタリア人は食いしん坊。ソースの材料にしたのがナポリの男。なかなかいけるじゃないかと爆発的に人気を博しました。イタリア人の常食とするパスタに味わいがあったということも一因かもしれません。いったんおいしいとなると現金なもので人々は注目し、品質改良が重ねられ、味の向上が図られました。
日本には江戸時代に伝えられ、「唐柿」(からなす)、「赤ナス」と呼ばれた時期を経て、トマトとして定着しました。最初は観賞用、その後も青臭さが嫌われて人気が出ず、やっと昭和に入ってから栽培が本格化。今や、生食用、加工用にと、様々な利用がされるようになりました。また、ミニトマトもお弁当には欠かせない彩りとして活躍しています。珍しいところでは黄色いミニトマトもあります。
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ヨーロッパのことわざに「トマトが赤くなると医者が青くなる」「トマトのある家に胃病なし」というのがあるそうですが、それほど健康食品としてのイメージが強いトマト。ビタミンCやカロチンが豊富です。トマトの赤い色はカロチノイドの一種であるリコピンで、この色素には抗ガン作用があると言われています。
なお、トマトには、今注目のビタミンEやペクチンも含まれています。ペクチンは便秘の解消にも効果があります。完熟トマトにはさらに話題のβ−カロチンも含まれており、成人病予防に効きます。また、降血圧作用があり、中国では高血圧患者にトマトを勧めているといわれます。このほかトマトに含まれるクエン酸、リンゴ酸には食欲増進や疲労回復の効果もあります。興味深いことですが、トマトにも旨みの素であるグルタミン酸が含まれています。
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果実の鮮度はへたに表れます。へたが緑色でピンとしているものが新鮮なトマトです。果皮につやと張りがあり、形に丸みがあって、できるだけ色づいたものを選んで下さい。三角や五角に角張っているものは、種離れした空洞が多いでしょう。
青い部分が残っているかたいトマトは、常温で2〜3日置き、8割ほど熟れてから使います。赤いトマトはポリ袋に入れて口を縛り、へたを下にして冷蔵庫の野菜室(5℃前後)で保存します。ミニトマトは形がくずれないように、密閉容器やパックに入れて野菜室で保存します。また、完熟したトマトを水煮・ピューレ・ペーストソース等にしておくと、トマトの栄養価がほとんど損なわれずに長期間保存できます。
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| 管内の大玉トマトの栽培は現在、桃太郎系トマトが主力。トマトは連作障害が出やすいため、地床から隔離ベット、ロックウール栽培へと技術確立され、全体の45%が養液栽培です。安全、安心のトマト作りを目指して、マルハナバチの導入など新技術を取り入れています。収穫時期は9月から6月までの10ヶ月間。 |
■生産農家136戸、栽培面積53ha、年間販売数量約91万ケース、
年間販売金額14.5億円。 |
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昭和56年にミニトマトが導入され、その後本格的な生産が始まりました。当時観賞用として作られたミニトマトの商品化に成功。ファッション野菜ともいわれ、好評で今日に至っています。最近は、トマトの花の受粉をマルハナバチが行うようになり、さらに高品質で低農薬のミニトマトの生産を手がけています。
主力品種は「ココ」、大玉品種で酸味が少なく、また、裂果が少なく色艶が良いのが特徴。収穫時期は周年ですが、5月の上旬前後がピーク。
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■生産農家57戸、栽培面積12ha、年間販売数量 約553万パック、
年間販売金額7億円。
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