Agri


 ブドウは世界でもっとも生産量の多い果物で、原産地はコーカサス地方から黒海沿岸、地中海沿岸にかけての地域と言われています。古くから栽培が行われており、ワイン、干ブドウとして作られ、日本には平安時代に中国から渡来しています。
 「巨峰」が産声をあげたのは、1936年(昭和11年)草深い伊豆天城山麓の小さな研究所。当時、所長であった大井上康氏は若くしてフランス、イタリアに学んだ民俗学者の偉才でした。日本に帰国した氏は日本ブドウの新品種開発に情熱を傾け、「日本で楽に栽培できる大粒品種のブドウを作りたい。」との発想から大粒変異同志の交配を試み、その頃4媒体ブドウとして開発された「石原早生」とオーストラリアで同じく独自の品種の4媒体ブドウと知られた「センテニアル」を親として選びました。しかし、日本にない「センテニアル」の種を当時は赤道を越え船によってしか輸入する手立てがなく、輸入を試みては萌芽しないことが幾度か繰り返されるなど困難を克服して「巨峰」は生まれたのです。

 ブドウにはブドウ糖がたんさん含まれています。運動をした後、体内のブドウ糖が減るため、疲れが残りやすくなります。そんな時、ブドウ糖はすぐ体内に入り、血中のブドウ糖を戻してくれるので、疲労回復には欠かせません。また、各種の酸類も多く含まれ、ストレス解消にも役立ちます。

 店先での選び方は、茎がハッキリとした緑色のものを、果房が全体的に紫黒色で濃厚なものを選びます。一般に皮の色が濃いものほど甘みも強いです。また、表面に白い粉(果粉)がついているものは、日持ち、品質も良いです。

 ひまわり管内におけるブドウ栽培は、「巨峰」という品種が中心で、そのほとんどが種がなくて食べやすい「種無し巨峰」です。この「種無し巨峰」は、早期出荷を目指したジベレリン処理を行うことで可能となったもので、東三河のブドウ栽培の特長となっています。
 この地域では、昭和30年頃豊川市に、昭和34年頃小坂井町に導入され栽培が始まりました。その後、栽培農家も年々増加し、現在では音羽町でも栽培されています。近年では着色・糖度について優良な系統を普及させるため、ウィルスフリー樹の増殖に努めています。
 収穫時期はハウスは6月中旬から7月下旬、露地は8月上旬から9月上旬です。
■生産農家64戸、栽培面積ハウス1.2ha・露地14ha、
 年間販売数量100t(2kg入り5,000ケース、3.5kg入り25,000ケース)、
 年間販売金額7,000万円




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