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 みかん科の果樹、つまり柑橘類の原生地はインド、ビルマ、インドシナ、中国、日本まで広域に渡りますが、その中でも日本人に一番身近で親しみがあるのが、「みかん」の愛称で通用している「温州みかん」です。
 「温州みかん」の発祥地は鹿児島県出水郡で、江戸時代初期の頃、中国から伝来してきた「早桔」や「慢桔」などのみかんが偶発実生(突然変異)によって生じたとされています。
 日本の気候風土に合うため、明治以降、栽培が急速に普及し、全国的に広がりました。今では、日本の代表的な果物です。

 みかんは何と言ってもビタミンCの代表選手。100gのみかんで約35mgのビタミンCが含まれています。ビタミンCは風邪予防はもちろん、ストレスを和らげたり、肌をきれいにしたり、骨や歯ぐきを丈夫にします。みかんの袋や白い筋には、ビタミンPが多く含まれているので袋ごと食べると動脈硬化を防ぎ成人病の予防になります。
 また、ビタミンCは、体内のインターフェロンを増やす働きがあります。インターフェロンとは、体細胞内のウィルスなどの増殖を防ぐ物質で、ガン細胞の増殖を阻止する作用もあると言われて、注目されているようです。

 みかんのおいしさの見分け方はいろいろあります。「へたが青いほど鮮度がよい。」「もち肌タイプで、皮がうすく、小さいほど甘い。」「鮮やかな紅色で皮の表面の油胞が細かく、偏平な形のものはおいしい。」など。
 デリケートな果物なので保存の方法も重要です。基本的に風通しのいい場所で、動かしたり蒸れたりしないようにすれば1ヵ月くらい持ちます。また、人間の体温でも影響をされるので、あまりむやみに手で触らない方がいいでしょう。

 みかん栽培は、昭和初期に吉祥山山麓の南面傾斜地に栽培されたのが、始まりだとされています。昭和30年代頃から本宮山麓一体で戦時中の国土開発、不良土開発、戦後の開拓事業等によって開墾された農地に、蒲郡方面からの入植者が入り栽培が始められ、急速に増加しました。
 現在では豊川市(旧・一宮町)、小坂井町、御津町などで早生の「宮川」「興津(オキツ)」、極早生の「上野」等の温州みかんを栽培しています。主力品種は露地、ハウスともに早生温州みかん。管内のみかん販売は、ハウスみかんが中心で品種はすべて「宮川」早生温州みかんに統一しています。
 収穫時期は、ハウスみかんが6月中旬から10月上旬で、露地みかんが10月下旬から2月下旬です。
■生産農家39戸、栽培面積ハウス4.7ha・露地12ha、
 年間販売数量ハウス247t(49,000ケース)・露地82t(8,000ケース)、
 年間販売金額ハウス1億5千万円・露地1千万円。




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