Agri


 いちごの野生種の歴史は古く、スイス湖畔の石器時代の遺跡から種が発見されています。栽培種として生まれ変わったのは18世紀のオランダ。今私たちが食べているいちごのルーツはオランダにあります。
 日本に伝えられたのは1830年、江戸末期の頃。当時唯一の開港地であった長崎へオランダから輸入されました。しかし、その栽培は定着せず、日本でいちごの栽培が一般化し始めたのは1900年に入ってからのこと。今では、相次いで期待のいちご品種が登場しています。
 ちなみに、いちごは英語で「ストロベリー」と言います。これは栽培する時に傷をつけないようにとわらを敷いたため、ストロー(わら)のベリー(小さな果実)というところからきたそうです。

 いちごはビタミンCをふんだんに含んでいる食品として知られています。ビタミンCは人間の体内では合成されず、毎日補給しなければならない栄養素の一つです。普通一日に必要なビタミンCは50mgと言われ、いちご1個にはレモンの約半分、10mg前後ですから、5粒食べると必要なビタミンCが補給できるわけです。

 果物はある程度の酸味があったほうがよりおいしく感じることができ、いちごの場合、糖の割合が酸の割合の10倍以上ならば良いとされています。果物は成熟が進むほど酸は減少するので、より熟した方が甘くなりますが、食べるタイミングを見極めなければなりません。いちごの味は温度によっても変化します。暑い時期は糖度が低下して酸度が上昇します。逆に寒い時期には糖度が上昇して酸度が低下します。そのため、暑い時期のいちごは食味が落ち、寒い時期のいちごがおいしいとされるのです。
 しかもいちごは15〜20度の温度を最も好む冷涼性の果物。だから冬場のビニールハウスで取れた1〜3月のいちごが1年で最も糖度の高いものになります。
 選び方のポイントは、果皮、果肉につやがあり、切り口のへたが鮮やかな緑色でピンとはったものがよいようです。鮮度がどんどん落ちるので早めに食べることをお勧めします。
 また、いちごを洗うときはすばやく水洗いして、しっかり水を切って下さい。長時間水につけておくと果実表面から水を吸って、水っぽくなります。決してこすらないで下さい。

 管内のいちご栽培の歴史は、昭和23年豊川市に「福羽(フクバ)」を導入したことに始まります。その後、「紅鶴(ベニヅル)」「宝交早生(ホウコウワセ)」「女峰(ニョホウ)」「とよのか」などの品種へと変遷し、現在は消費者の好みに合わせ、大きくて、甘いものをと、最近人気上昇中の「とちおとめ」を中心に栽培しています。収穫時期は11月から6月でピークは4月から5月です。
■生産農家197戸、栽培面積39ha、年間販売数量 517万パック、
 年間販売数量15億円。




へもどる